茨城県里親連合会主催の第52回杉の子のつどい 里親フォーラムが開催されました。(午前の部)
2024年10月13日、小美玉市の四季文化館みの〜れにて、茨城県里親連合会主催の第52回杉の子のつどい 里親フォーラムが開催されました。このフォーラムは、設立70周年を記念する特別なイベントでもありました。
フォーラムの冒頭では、茨城県における児童虐待と里親の現状についての行政説明が行われました。茨城県では児童虐待の件数が年々増加しており、これに対する対策が急務となっています。こども家庭庁の動画「こども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第20次報告)」も紹介され、参加者に深い印象を与えました。また、茨城県社会的養育推進についての説明もあり、里親の登録数が増加し、委託率が向上していることが報告されました。令和5年の委託率は21.6%に達しています。
その中で「チーム養育」が紹介されました。チーム養育とは、里親だけでなく、支援機関や関係機関が一体となって子どもの養育を行う考え方です。これにより、里親の負担を軽減し、子どもにとって最適な環境を提供することを目指しています。具体的には、里親、学校の先生、児童相談所、フォスタリング機関などが連携し、子どもを中心に支援を行います。これにより、各機関がそれぞれの視点から子どもを見守り、必要なサポートを提供することができます。
記念フォーラムの第一部では、枝見太郎さんによる講演「マザーのおくりもの あなたはあなたであればいい」が行われました。「あなたは、あなたであればいい」という言葉は、自己受容と自己肯定感の重要性を強調しています。他人と比較せず、自分自身をそのまま受け入れることの大切さを教えてくれます。また、マザー・テレサの有名な言葉「愛の反対は憎しみではなく、無関心です」も引用され、無関心が他人に対して最も深い傷を与えるというメッセージが伝えられました。