第61回全国里親大会茨城大会に参加して
平成28年11月12日(土)13日(日)に第61回全国里親大会茨城大会および第62回巻頭甲信越静里親協議会茨城大会が茨城県立県民文化センターで開催されました。
大会テーマは、「子どもたちに夢と希望を~里親としてできることを一緒に考え、共に喜びを分かち合おう~」
【一日目】
13:00から始まった大会は、草間吉夫氏による記念講演がありました。
草間吉夫氏略歴
1966年生。茨城県高萩市出身。家庭の事情により「乳児院」と「児童養護施設」で育つ。
東北福祉大学大学院修了(社会福祉学修士)。
児童養護施設に5年間勤務後、松下政経塾に入塾。
2006年3月より高萩市長を2期(8年)務める。
現在、東北福祉大学特任教授/社会貢献地域連携センター事務局長
写真は著書「ひとりぼっちの私が市長になった!」の表紙より
茨城県は開催県であるため、多くの里親さんがボランティアスタッフとして会場づくりなどの設営運営にお手伝いしてくださいました。
大会会場は満員のため、ボランティアスタッフの里親さんはパブリックビューイングで、大会の様子を見ていました。
【懇親会】
会場はホテルレイクビュー水戸。
全国の里親さんや関係者が一同に揃いました。
黄門様とアントラーズのしかお君、そしてAIロボットのペッパー君もきてくれました。
(懇親会で挨拶する茨城県里親連合会会長)
お囃子やバルーンアート、マジックなどの出し物も好評で、賑やかに楽しい懇親会でした。
【2日目】
2日目は分科会です。
第1分科会「みんなで話そう、ぼくの、わたしの夢と希望」
第2分科会「被虐待児の立ち直り、そして夢と希望を」
第3分科会「赤ちゃん縁組と真実告知 親と子どもの夢と希望」
第4分科会「社会資源を、子どもの夢と希望に活用する」
第5分科会「次世代の里親に、夢と希望を託して」
第6分科会「インクルーシブ教育からみえる、子どもの夢と希望」
第7分科会「第62回関東甲信越静里親研究協議会茨城大会」
7つの分科会がありました。
私は、第3分科会の司会を担当しましたので、そのことについて報告します。
第3分科会のテーマは「赤ちゃん縁組と真実告知 親と子どもの夢と希望」です。児童福祉法の一部が改正されて、赤ちゃん縁組みが注目されているため、関西テレビ、NHK水戸のテレビ取材も入りました。
(萬屋育子さんと矢萬田篤二さん)
「愛知方式」と呼ばれる赤ちゃん縁組みを長年続けてきた萬屋育子さんと矢萬田篤二さんによる分科会には、実際に赤ちゃん縁組みで親子になったご家族が4組参加して実情をお話くださいました。
茨城県での「赤ちゃん縁組み」は、まだ行われていませんが、勉強会が開かれたりして、少しずつ進み始めているようです。
多くの人の熱意と努力があってこその「赤ちゃん縁組み」は、成立するまでに、時間も手間もかかります。
それは、誰かが作ってくれる道筋ではなく、自分たちで切り拓き、新たな道を作っていくエネルギーと熱意と覚悟のいることなのだと改めて思いました。
「赤ちゃん縁組」で虐待死をなくす愛知方式がつないだ命 (光文社新書)